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2025年度第1回卓話会報告
10月8日(水)川崎商工会議所において、ブレークモア法律事務所・弁護士で慶應義塾大学大学院法務研究科客員教授の宮武雅子氏を講師に迎え、「交渉スキル-グローバルビジネスから家族間コミュニケーション」の演題で講演会を開催し、50名が参加しました。
宮武雅子先生は1983年に一橋大学社会学部を卒業、弁護士活動の傍ら同大学博士号を取得されています。弁護士や大学教授、社外取締役のお仕事に加え、国際取引のトラブル時の仲裁人や調停人としても活躍されています。
講演では、交渉の両当事者に利益をもたらす(Win-Win)「統合型利益型交渉」について語られました。表面的な主張(Position)に囚われず、情報を共有化する中で真の動機や意図(Underlying Interest)を見出し、両者のUnderlying Interestを実現するためにお互いに協力するものと解説され、例として、米国資本の銅の会社であるケネコッタ社とチリ政府の交渉が紹介されました。
その交渉スキルは、相手の話を傾聴(Active Listening:相手の発言を要約し、感情を拾って言い換える)することで正確な理解と相手の信頼を得て、質問を重ねて相手のUnderlying Interestを探り出し、両者のUnderlying Interestを実現する方法を協力して築き上げる事です。それは家庭内のコミュニケーション復活にも有効と述べられました。最後に、参加者がペアになり、父と娘、夫と妻の役で家庭内模擬交渉を行い、理解を深めました。
聴講者とのやり取りや、ロールプレイング等、参加者を巻き込んだ講演で会場は盛り上がりました。交渉に関する知識に加え日常生活でも活用できる交渉スキル等、学ぶ事が多々ある講演会となりました。
大石 庸之(S51高分子、S53修化工)
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