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2024年度講演会(ハイブリッド)・懇親会のご案内

神奈川県支部では、下記記載の内容にて講演会を開催いたしますので、皆様お誘い合せのうえ多数の方のご参加をお待ちしております。
講演会に引き続き、懇親会を予定しておりますので、併せてのご参加をお待ちしております。
なお、本年度もZoom配信を併設するハイブリッド講演会ですので、関心のある方のご参加をお待ちしております。          

開催日時 : 2024年11月17日(木)
       講演会 15:00~17:00 (受付開始:14:30)
       懇親会 17:15~19:00

会  場 : 講演会 東工大蔵前会館くらまえホール及び
       Zoomによるオンライン配信
     : 懇親会 つばめテラス(西5号館2F生協食堂) 

講  師 : 立命館大学 国際関係学部 客員教授、
       元国連事務次長、事務総長特別代表
         山本 忠通 氏 (S49社会工学)

演  題 : 「アフガニスタン:タリバンの復権と今後の課題

定  員     : 会場参加:定員100名
           Zoom参加:制限無し

会費(会場参加)  : 講演会 無料
         : 懇親会 3,500円 (蔵前カード提示者3,000円)
           学生‥無料

申込み      : 講演会受付ページより申込み下さい。

締切日      : 2024年11月03日(金)

問合せ先     : 神奈川県支部 問合せ窓

*変更が生じた場合は、支部ホームページ に掲載し、参加申込者にはメールにて連絡します。

講演のあらまし

講演では、先ず、アフガニスタン問題とは何かについてお話ししたいと思います。
今我々が目にするのは、戦争で疲弊し、タリバンが復権して、厳しいイスラムの戒律の下に置かれているアフガニスタンですが、元々は、王制で、70年代には、ヒッピー達が理想郷(シャングリラ)と見て集まった時期もありました。この頃は、女性はミニスカートをはいている人も少なくありませんでした。しかし、王制が倒され、1979年のソ連の軍事侵攻の後、40年以上に亘り紛争が続き、国は疲弊しました。

2001年に、アルカイーダによる米国同時多発テロが行われ、主謀者のオサマ・ビンラーデンを当時のタリバン政権が匿ったことから、国連安保理決議に基づき、米軍に率いられた多国籍軍の攻撃を受け、タリバン政権が瓦解します。

国際社会は、タリバン政権の瓦解を受けて、民主主義に基づく共和国の成立を支援します。米国と国連がこの努力を主導します。講演では、その時の国際社会の狙いを説明します。

この努力は、上手く行きませんでした。米国とNATOは、20年以上に亘る努力と戦いの後、2021年7月に撤収します。その直後の 2021年8月には、タリバンが武力で全土を制圧します。

現在、アフガニスタンを統治しているタリバン政権に対しては、人権問題などを理由に国際的な制裁が課されています。そして、このことは、アフガニスタンの発展を阻害するだけでなく、多くのアフガニスタン国民に貧しい生活を強いる結果となっています。

国際社会とタリバンの間には、十分な信頼関係がありません。

今の課題は、女性の中・高等教育を禁止するなどの問題を抱えるタリバンと国際社会との間の信頼を回復し、タリバンが現代世界の要請に応える形で統治をおこなうことが出来るように国際社会とタリバンの双方が努力することです。なかなか容易なことではありませんが、講演では、現状を説明します。